ハナミノカサゴの飼育方法・生態

ここでは私が今飼っている生き物や、過去に飼っていた、捕まえたことがある生き物を中心に、その生態や特徴を紹介していこうと思います。私見が含まれますがご了承ください。

まず一番最初は、ハナミノカサゴからです。

ハナミノカサゴ  Pterois volitans 英名 Red lionfish


条鰭綱
カサゴ目
フサカサゴ科
ミノカサゴ亜科
ミノカサゴ属

ハナミノカサゴ

生息

インド太平洋域に広く生息しており、日本では駿河湾以南でみられています。しかし、アメリカ東海岸やカリブ海でも生息が確認されていて、生態系に影響を及ぼす侵入種としても知られています。

形態

赤と白色からなる縦縞模様が特徴で、長く棘のある背鰭と扇状の大きな胸鰭を持つ。ミノカサゴ同様、棘には強い毒を有している。また、尾鰭の斑紋の有無でミノカサゴと見分けることができます。

餌・食べ方

魚食性で、口に入る魚は一瞬で吸い込んで食べる。成体になるにつれて口も大きくなり、食べる量も増えるので、カリブ海などでは生態系への影響が危惧されているほどである。

観賞魚として

美しい鰭を持ち、鮮やかな縞模様をしていることから観賞魚として人気が高く、水族館などでもよく見られる。ダイビングの際に映える魚でもある。また、生息環境や個体によって色味が少し異なることがあり、赤色の強い場合や、黒が目立つ個体もいる。

実際に飼育してみて

私はこのハナミノカサゴを幼体の頃から今まで約1年ほど飼育しています。その飼育経験から感じたことを書いていきます。

性格・混泳

 動くものには何にでも興味持って近づきます。そして、食べられるかどうかを判断していると思います。

 同じ水槽にヤドカリやフグを入れた際には、最初こそ興味を持って近くで見ていましたが、食べられないと分かるとすぐに興味を失い、それ以降関心を示しません。

 一方で、現在のハナミノカサゴと同程度の大きさのハゼを入れた時は、近づいて行って食べる動作までしました。しかし、ハゼが大きいことと動きが早いことで捕食には至っていません。今でも食べることは諦めてはいないようで、頻繁に狙うわけではありませんが隙さえあればという感じに見えます。フグとかとは違うようです。

 そして、一時コケとり係としていれたカエルウオは食べられました。

ハナミノカサゴが食べられない大きさ、もしくは種類の魚であれば混泳は大丈夫です。

基本的に餌は浮遊性の人工飼料、もしくは冷凍のオキアミをあげています。あまり浮遊性の人工飼料を食べるのは上手ではありませんが、ちゃんと食べてくれています。

たまに採集してきた小魚をあげますが、人工飼料の時とは見違える程の狩りの上手さを見せつけてきます。一瞬で魚が消えます。

 餌の用意が可能であれば生餌をあげることが望ましいですが、特に小さいうちは餌の確保が大変なので、早いうちから人工飼料に慣れさせておくと楽かもしれません。餌を水流に乗せて動かせば追って食べてくれます。1回餌だと認識させれば食べてくれるので楽です。

 大きくなってきたらオキアミや魚の切り身などをあげると良いと思います。

毒性

私はまだ棘に刺されたことはないですが、前述の通り動くものに興味を持つので水槽の掃除をしてる際に近づいてくることがあります。人だと分かれば距離を取ってくれますが、注意して扱う必要があります。また、小さいお子さんや猫などのペットが水槽に手を入れないように対策をしておくことも大事です。

刺されてしまった場合はすぐに病院に行きましょう。

水温

暖かい地域に生息する魚なので低温には注意が必要です。25℃付近であれば問題ないです。

蛇足

最近私の家のハナミノカサゴは混泳しているシマキンチャクフグの真似をして、餌をねだる際に水を飛ばして来るようになりました。。。

塩ダレするからやめて・・・

最後に

とても華麗でカッコよくて見応えのある魚なので、皆さんも毒に気を付けて飼ってみてはいかがでしょうか。

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